【教育】小論文の採点は一体どうなる? | 徒然新聞

【教育】小論文の採点は一体どうなる?

大学入試の二つの峠それは
センター試験 小論文
だと個人的には思っています。
(実際に受けてないんではっきりとは言えませんが、入試の話になると必ずこの二つがあげられるので)

その峠の一つ、小論文の採点方法が
人間の手作業→「Jess(ジェス=Japanese essay scoring systemの略)」と呼ばれる自動採点システムでの採点、つまりコンピューターによる採点へと変えようとする動きがあるようです。

どのような採点方法になるのかというと、今回大学入試センターが試作したシステム「Jess」は、次のような採点方法を取るようです。
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試作システムは「Jess」(ジェス=Japanese essay scoring system)といわれる。パソコン入力された800~1600字程度の小論文を、(1)文章の形式(2)論理構成(3)問題文に対応している内容か――の三つの観点から評価し、標準的には、(1)を5点、(2)を2点、(3)を3点の計10点満点で判定する。「語彙(ごい)の多様性が不足」「議論の接続が不十分」「問題文との関係が希薄」などの短いコメントと点数で1、2秒後に判定を打ち返す。 (asahi.comより)
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実はこの「Jess」には既に理想の小論文のサンプルが約2000本ほど収録されており、理想のサンプルに近い小論文が高得点がつけられるようになっています。
(実際にテストしてみたところ、専門家が得点した小論文と大差が無い採点になったそうです)

しかし実に有能なこのシステムにもやはり欠点があるようです。
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日本語の文章は、接続詞を省くなど特有の言い回しがあり、起承転結をつかみにくい。Jessの実用化には、こうした難解な表現を読みこなす能力が欠かせず、長い文章をコンピューターで短くまとめる文書自動要約の技術を応用するなどの研究が続いている。

 最新の科学技術用語などにも対応できるようにJessの「学習」の幅を広げることも課題になっている。 (asahi.comより)

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実用化は可能な段階にはなっているのですが、このシステムで採点された小論文は評価が難しい上、採点部分が複数の採点で判定するなど時間と労力がかかるので、受験生が多い学部は導入を見送っているのが実情なようです。

なにはともあれ、受験生に不利益が出ないように慎重に導入して欲しいものです。