【社会】【フジテレビVSライブドア】ニッポン放送の異議申し立て却下 新株予約権で東京地裁 | 徒然新聞

【社会】【フジテレビVSライブドア】ニッポン放送の異議申し立て却下 新株予約権で東京地裁

 ライブドアとフジテレビジョンによるニッポン放送株争奪戦で、フジを引受先とする同放送株の新株予約権発行を差し止める仮処分決定が出た問題で、東京地裁(西岡清一郎裁判長)は16日、仮処分を不服とした同放送の保全異議申し立てを退ける決定をした。ライブドアの主張を認めた仮処分決定が維持された。同放送側は不服として、東京高裁に保全抗告した。

 新株予約権の発行予定日は24日だが、それまでに発行差し止めを覆す司法判断が出なければ、ニッポン放送は発行できない。ただ、争いが続いた場合に最高裁が24日までに決定を出せるかどうかは不透明で、高裁決定が今回の仮処分申請をめぐって事実上の最終判断となる可能性がある。(asahi.com)

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ついにニッポン放送の新株予約権発行が事実上の発行差し止め、という司法判断が下されました。

判断の基準は
1)資本を市場から確保しているニッポン放送が、大量の株を取得した企業(ライブドア)が現れたからといって、新株予約権による買収者の持ち株比率を事後的、一方的に低下させることは許されない。

2)新株予約権発行は、現経営者と友好的な特定の株主の支配権確保が主要な目的だから、特段の事情がない限り、不公正発行にあたる。
例外の場合は、
・買収者側がただ株価をつり上げる目的の場合
・買収者による支配権取得が回復しがたい損害をもたらすことが明らかだと会社が立証した場合
の二つがあげられる。

また、村上ファンドがニッポン放送株を大量に売却したことにより、ライブドアはニッポン放送株の比率をついに議決権を発動できる過半数を超えました。


一体フジテレビは次の一手をどのように打つのか、それに対するライブドアの対抗策は何なのだろうか。この対決の結末が楽しみだ。21世紀始まって以来の大決戦だ。